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大麻成分含むてんかん薬、治験申請へ 聖マリアンナ医大

指定難病の「レノックス・ガストー症候群」や「ドラベ症候群」で生じる難治性てんかんに対する治療薬として、大麻成分を含む医薬品(Epidiolex)の治験に向けて、日本でも聖マリアンナ医科大学を中心として申請の準備が開始しました。

ドラベ症候群は、日本において約3000名いると言われる疾患で、高確率でSCN1A遺伝子の変異が見られる、てんかん性脳症の一つです。バルプロ酸やクロバザムといった通常のてんかん治療と同じ薬が使用され、効果が不十分な場合にディアコミットが併用されます。

レノックス・ガストー症候群は、難治なてんかんを起こすほか、ほぼ前例において知的障害のある疾患で、日本における正確な数はわかっていませんが、10万人に20−30人程度と推測されています。現状では様々なてんかん治療薬が使われていますが、あまり効果がないということが言われています。

米国でこの薬が承認されたとき、米国にとっても大麻成分を含む薬の承認は初めてであったため、大変注目されました。とうとう日本でもこうした動きが起きてきたということで、大麻と聞くと心情的な抵抗を持たれる方も多いかとは思いますが、厳格に医療目的で管理されるということで、ここは冷静に注目していきたいですね。

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