キッセイ薬品、潰瘍性大腸炎治療薬カロテグラストメチルの臨床試験結果を公表
キッセイ薬品工業株式会社とEAファーマ株式会社は、共同で開発中の潰瘍性大腸炎治療薬AJM300（一般名カロテグラストメチル）について、国内で行われた第Ⅲ相臨床試験において主要評価項目を達成したと発表しました。
AJM300（一般名カロテグラストメチル）はEAファーマ（旧、味の素製薬株式会社）が創製した経口投与可能な低分子化合物です。潰瘍性大腸炎の炎症部位への過剰なリンパ球浸潤を抑えることで炎症を改善する効果が期待されています。今回実施された治験は5-アミノサリチル酸製剤を用いても十分な効果が得られなかった患者さんを対象に行われた、プラセボ対照二重盲検比較試験です。
治験の結果、Mayo score（メイヨースコア）を用いて測定した改善率においてAJM300 投与群はプラセボ群と比較して優越性が示されました。さらに粘膜の寛解率や血便消失率などの項目でも有意な改善がみられました。EAファーマおよびキッセイ薬品は今回の結果を受け、国内での製造販売承認申請の準備を進めていくとしています。
出典元
キッセイ薬品 ニュースリリース
