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尿中の炎症物質を測定する国内初の認定検査試薬発売開始

富士レビオ株式会社は認定検査試薬(研究用試薬)「PGE-MUM測定試薬」を日本国内で発売したことを発表しました。

この試薬で炎症物質プラスタグランジンE2が代謝されて尿中に排泄されるPGE-MUMを測定することができます。

プラスタグランジンE2は腸内で常に生産されている生理機能脂質で、マクロファージなどの免疫細胞に作用して炎症を誘導、促進する炎症性サイトカインの産生を強力に抑制している物質です。しかし、潰瘍性大腸炎などの強い炎症時にはこの抑制システムが破綻してしまうことが明らかとされています。

そのプラスタグランジンE2の代謝物であるPGE-MUMは潰瘍性大腸炎の進行と関係があることが報告されているため、この検査試薬が体外診断薬として承認されれば尿で潰瘍性大腸炎の検査を行えるようになります。大腸内視鏡検査などの検査は患者さんにとって負担の大きい検査です。早くより負担の少ない検査方法が確立されることが待ち望まれます。

元のニュースはこちらです。

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