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エメチンが肺動脈性肺高血圧症に対して治療効果を示すことを発見

肺動脈性肺高血圧症は肺動脈壁の細胞が異常に増殖することで肺動脈が狭窄・閉塞し、心臓から肺に向かう肺動脈の血圧が高くなった結果、心臓に過剰な負担がかかる難病です。現在の治療法は、肺動脈の血圧を下げる効果を期待した内服治療で、根本的な原因である肺動脈壁の異常な細胞増殖を抑制する治療法はまだ確立されていません。

この度、下川教授の研究グループは、東北大学大学院薬学研究科との共同研究により、エメチンが異常な細胞増殖を抑制することを発見しました。肺高血圧モデルマウスやラットにエメチンを投与すると肺高血圧が顕著に改善される治療効果が確認されたとのことです。

エメチンは催吐剤の主成分であり抗原虫薬として用いられている薬品です。古くからある既存の薬剤が、難病の新しい治療選択肢になりそうです。

元のニュースはこちらです。

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