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お薬の調べ方

こんにちは。4月からRareS.に配属になった新卒の高田です。
初めてスタッフブログを書かせていただきます。

今回初めていただいた仕事として、全疾患の薬剤情報を調べました。
私は今まで病気や疾患などの情報に触れたことがなく、今回病名や疾患情報の正確性、正しい情報とは何かなど、調べていくうえで困ったことや大変だったことが多々ありました。

それは、きっと患者さんが初めて診断を受け治療法の検索を始めたときと同じなのではないかと感じ、今回私が薬剤情報を調べるうえで実践した方法をご紹介できればと思い、コラムを書かせていただきました。

まず、「薬」の名前というのは「化学名」、「一般名」、「商品名」の3つの名前を持っています。薬剤の有効成分が発見されると、構成元素や分子構造を示すための「化学名」がつけられ、それを簡略化したものが「一般名」であり、薬の有効成分名はこの「一般名」で表されます。そして、この有効成分を製薬会社が独自に名前を付けて国から承認を受けたものが「商品名」です。

現在、病院からもらう処方せんは、厚生労働省により平成24年から一般名が推奨されるようになった影響で、商品名と一般名が両方記載されている場合があるほか、先発医薬品と後発医薬品の名称が異なっていて複数の名称があるなど、薬剤の表記は非常に複雑化しています。

もし、様々な医療サイトを見てもどれが一般名でどれが商品名かわからないといった場合は、「添付文書」を検索するということをぜひ実践してみていただきたいです。

例えば、告知番号2の筋萎縮性側索硬化症(ALS)を例に挙げてみると、難病情報センターでは

という表記がされていて、一般名の「リルゾール」と商品名の「リルテック」の二つの名前が表記されています。

そして、一般名の「リルゾール」と”添付文書”というワードで検索をかけてみると、

このように複数の薬剤の添付文書が出てきますが、添付文書の中を確認すると、組成や成分にきちんと「リルゾール」という言葉が表記してあり、成分が同じ薬剤であっても製薬会社によって名称が異なっていることがわかります。

また、難病情報センターのページに記載されている商品名の「リルテック」を検索すると、

このようにサノフィの販売している「リルテック」に関する添付文書のみが出てくるため、服用する薬剤の詳細で正確な情報について確認することができます。

このように、もし一般名と商品名の区別がつかない場合や正確な情報を知りたいときは、ぜひ添付文書を検索するという方法を思い出してみてください。

・全日本民医連
くすりの話 152 一般名処方」とは
https://www.min-iren.gr.jp/?p=7547
・厚生労働省 平成24年度診療報酬改定についてhttps://www.mhlw.go.jp/bunya/iryouhoken/iryouhoken15/dl/120118-1.pdf

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