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ファブリー病の遺伝子変化は従来の想定より高頻度か、女性の遅発型で見逃しの可能性

東北大学の研究グループは8月18日、東北メディカル・メガバンク計画のコホート調査に参加した日本人68,615人のゲノムシークエンスデータを解析した結果を発表しました。

ファブリー病は、細胞内の酵素の働きが低下して全身に糖脂質が蓄積することでし、心臓や腎臓、神経などに障害を引き起こす遺伝性の疾患です。これまでは約4万人から14万人に1人程度の希少疾患と考えられてきましたが、特に女性や遅発型では一般的な疾患との区別が難しく、診断されないまま経過している人の存在が指摘されていました。

今回、研究グループは、コホート調査に参加した地域住民68,615人のゲノムデータを解析しました。その結果、ファブリー病の原因となる「GLA遺伝子」に、病気との関連が明確な「病的」または「病的可能性が高い」遺伝子変化を持つ人が5人確認されました。これは約13,723人に1人の割合となり、従来の臨床統計からの推定よりも高い頻度で存在する可能性が示されました。確認された5人は全員が女性で、遅発型ファブリー病に関連する遺伝子変化を保有していました。さらに、病的変化を持つ4人全員において、ファブリー病で上昇する血中lyso-Gb3が基準値を上回っており、女性の遅発型ファブリー病が通常の診療で見逃されている可能性が示されました。また、現時点では疾患との関連が明確でない「臨床的意義不明のバリアント」を持つ人も17人(約4,036人に1人の頻度)確認されました。

今回の研究は、遺伝子変化の保有頻度を示したもので、直ちに全員が発症していることを意味しませんが、ゲノム情報と長期的な臨床情報を統合した早期診断や適切な経過観察につながることが期待されます。

なお、同研究の成果は、学術誌「Genetics in Medicine Open」に8月7日付で掲載されました。

出典
東北大学 プレスリリース

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