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京都大学 心臓内での軟骨形成をおさえる仕組みを解明

京都大学 iPS 細胞研究所、理化学研究所、広島大学、岐阜大学、英 Newcastle 大学の共同研究グループは、心臓の中に軟骨ができないようにする仕組みが備わっていることを見つけました。

動物の体が形作られる過程で、細胞は適切な場所で適切な機能を持つ細胞になるために細胞の分化スピードや量のコントロールが必要です。

今回の研究では、様々な細胞に変化(分化)する心臓神経堤細胞と呼ばれる一部の神経堤細胞集団が持つ細胞膜型プロテアーセ(Adam19))が軟骨の形成・分化を抑制する因子として働くため、心臓の中には軟骨ができないということを明らかにしました。

異常な軟骨形成・分化を示す病気である進行性骨化性線維異形成症 (FOP)などの治療に応用できる可能性があるとしています。

進行性骨化性線維異形成症(FOP)は人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使って見つけた薬の世界初の臨床試験(治験)も行われています。iPS細胞での研究に自身の皮膚細胞を提供した山本育海さんは「近い将来、進行を止められる日が来ると信じている。あらゆる難病の研究が進むよう、多くの人に応援してほしい」と「193(いくみ)募金」への理解と協力を訴えています。

元のニュースはこちら。

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