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FUS変異による筋萎縮性側索硬化症(ALS)の治験薬ウレフネルセン、フェーズ3試験で良好な結果を発表

大塚製薬株式会社、米国子会社のOPDCおよびアイオニス社は9月22日、FUS(Fused in Sarcoma)遺伝子変異により引き起こされる筋萎縮性側索硬化症(ALS)の病型であるFUS-ALS患者さんを対象に、RNAを標的とする開発中の「ウレフネルセン(JAN:未取得、INN:ulefnersen、開発コード:ION363)」について、フェーズ3(FUSION)試験(NCT04768972)で良好な速報結果が得られたと発表しました。

FUS-ALSは小児や若年層を含む幅広い年齢層で発症し、症状が急速に進行する希少な病型ですが、現在承認されている根本的な治療薬はありません。ウレフネルセンはRNAを標的とする治療薬で、髄腔内へ投与することにより、病気の原因となるタンパク質の産生を抑えるように設計されています。

今回の臨床試験では、ウレフネルセンを投与したグループがプラセボ(偽薬)を投与したグループと比較して、生存期間や身体機能低下の抑制において統計学的に有意な改善を示しました。また、副次的な評価項目においても有効性を裏付ける結果が得られたほか、安全性や忍容性も良好で、確認された有害事象の多くは軽度または中等度でした。

OPDCの上級副社長兼医学責任者John Kraus氏はプレスリリースにて、「今回の結果は、FUS-ALS患者さんにとって大きなマイルストーンであり、長年にわたり治療選択肢が限られている中、この深刻な疾患に向き合ってこられた患者さんおよび関係者の方々にとって新たな可能性を切り開くものです。本試験結果は、FUS-ALSにおける臨床試験として初めて主要評価項目を達成し、遺伝子を標的としたアプローチが疾患の経過を変える可能性を示す有力なエビデンスとなりました。私たちは、ウレフネルセンの開発を迅速かつ科学的根拠に基づいて推進するため、規制当局と緊密に連携してまいります。またALSを含む神経疾患および希少疾患領域において、依然として大きなアンメット・メディカル・ニーズを抱える患者さんに意義のある治療選択肢を提供するため、引き続き尽力していきます」と述べています。

また、アイオニス社 開発担当最高責任者兼エグゼクティブ・バイスプレジデントのHolly Kordasiewicz博士は、「今回の画期的な試験結果は、FUS-ALSコミュニティに新たな希望をもたらすものであり、この希少で急速に進行する深刻な、遺伝子変異を原因とするALSの治療を変革するために取り組んできた私たちにとっても重要なマイルストーンです。ウレフネルセンは、機能評価と生存評価を組み合わせた事前規定のJoint Rank Analysisを用いたフェーズ3試験において、統計学的に有意なベネフィットを示した初めての開発中の治療薬です。この結果は、本剤が疾患進行を有意義に修飾する可能性を支持するものです。今回の前例のない結果は、神経疾患領域における当社の科学技術の強みを示すとともに、希少な遺伝子変異を原因とするALSに関するこれまでの経験の積み重ねを反映しています。私たちは、ウレフネルセンがFUS-ALS患者さんにとって疾患の治療に変革をもたらす可能性を持つ医薬品になり得ると信じています。今回臨床試験に参加いただいた患者さんおよび関係者の皆さまに心より感謝申し上げます」と述べています。

なお、FUS-ALS患者さんに対するウレフネルセンの長期的な有効性および安全性は、同試験の追加解析および現在進行中の非盲検継続投与パートにより、さらなる知見が得られる見込みです。同試験の詳細な結果は、今後開催される医学会での発表のほか、学術誌への投稿を予定しています。

出典
大塚製薬株式会社 プレスリリース

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