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神戸大、iPS細胞で脳の難病解明

神戸大医学部の研究チームは18日、「下垂体前葉機能低下症」の患者の細胞から作った人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使い、同症の発症メカニズムを解明したことを発表しました。
下垂体は脳内に存在する小さな内分泌器官で、前葉と後葉に分けられます。下垂体前葉からは成長ホルモンや甲状腺刺激ホルモンなど、全身に大きな影響を与えるホルモンが分泌されます。下垂体前葉機能低下症は、下垂体前葉ホルモンが何らかの原因によって一部またはすべてが十分に分泌できなくなる疾患で、国の指定難病にも指定されています(告示番号78)。
国内に患者さんは1500人以上いると推定されています。脳におきる炎症や腫瘍など、様々な原因により発症します。また、一部遺伝性も指摘されていますが、詳細な原因はわかっていません。

先日取り上げたニュースにもありましたが、iPS細胞を利用した難病研究が盛んに行われています。科学の発展によって、より多くの疾患の機構が明らかになり、より多くの治療法が開発されることを願います。

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