テゼスパイア、好酸球性食道炎(EoE)の治療薬として希少疾病用医薬品の指定を取得
アストラゼネカ株式会社は2月17日、同社の「テゼスパイア(一般名:テゼペルマブ)」が、好酸球性食道炎(EoE)の治療薬として厚生労働省から希少疾病用医薬品の指定を取得したと発表しました。
希少疾病用医薬品指定とは、日本国内での対象患者数が5万人未満で、医療上特にその必要性が高いなどの条件に合致する医薬品に対して、厚生労働大臣が指定する制度です。
好酸球性食道炎(EoE)は、白血球の一種である好酸球が食道の組織に蓄積することで起こる、まれな進行性の慢性炎症性疾患です。患者さんは食べ物の飲み込みにくさや痛み、食道内の食物のつまり感などを経験し、適切に治療されないと発育不全や栄養失調を引き起こす可能性もあります。現在、患者さんには炎症を管理するためにステロイド剤が多くの場合、処方されます。
ヒト型モノクローナル抗体テゼスパイアは、複数の炎症カスケードの起点で主要な上皮サイトカインであり、炎症性疾患に伴うアレルギー性、好酸球性または他のタイプの上皮由来炎症の発現および持続に不可欠な胸腺間質性リンパ球新生因子(TSLP)の作用を阻害します。すでに、日本をはじめ世界60カ国以上で重症喘息の治療薬として承認されています。
アストラゼネカの執行役員 研究開発本部長のヴィクラム・チャンド氏はプレスリリースにて、「好酸球性食道炎は、食道での食物のつかえ感や食物の嚥下困難など、患者さんに深刻な症状をもたらす希少疾患です。現在、日本では好酸球性食道炎に対する治療法は限られています。炎症カスケードの根源を標的とする独自の作用機序を有するテゼスパイアは、EoE患者さんへの新しい治療薬となる可能性があります。今回の希少疾病用医薬品の指定により、EoEの患者さんに新たな治療法を少しでも早くお届けできるよう努力してまいります」と述べています。
