肺動脈性肺高血圧症および慢性血栓塞栓性肺高血圧症の治療薬「ウプトラビ錠0.8mg」の販売を開始
日本新薬株式会社は5月20日、肺動脈性肺高血圧症および慢性血栓塞栓性肺高血圧症の治療薬である「ウプトラビ錠0.8mg(一般名セレキシパグ)」について、薬価収載が完了し、同日より販売を開始したと発表しました。
肺動脈性肺高血圧症(指定難病86、PAH)は、心臓から肺へ血液を送る肺動脈の血圧が何らかの原因で異常に上昇する疾患です。慢性血栓塞栓性肺高血圧症(指定難病88、CTEPH)は、肺の血管内に血栓が詰まることで肺動脈への圧力が上がり、肺と心臓の血流が低下する疾患です。
ウプトラビ錠は、体内の特定の受容体に持続的に作用する飲み薬です。血管を拡張させたり、血管の細胞が増殖するのを抑えたりすることで、肺動脈の圧力を下げる働きがあると考えられています。これまで国内では、同薬の0.2mg錠および0.4mg錠が販売されていました。同剤は、患者さん一人ひとりの状態を確認しながら、段階的に薬の量を調整していく仕組みとなっています。今回新たに高用量の0.8mg錠が追加されたことにより、患者が服用する錠数を減らすことが可能となり、薬の飲み忘れ防止や負担軽減など、服薬環境の向上が期待されています。
日本新薬はプレスリリースにて、「難病・希少疾患を注力領域として位置づけ、新たな治療剤の開発および製品の情報提供に取り組んでいます。このたびの本剤の発売により、PAH・CTEPH で苦しむ患者さんやそのご家族、および医療関係者の皆さんに、一層貢献できるものと期待しています」と述べています。
