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炎症性腸疾患に対するプレバイオティクスを用いた新たな治療法開発にむけた共同研究を開始

藤田医科大学は11月6日、ウェルネオシュガー株式会社、伊那食品工業株式会社と連携し、炎症性腸疾患に対するプレバイオティクスを用いた治療法を開発するための共同研究を開始したと発表しました。

炎症性腸疾患は、近年急速に増加している指定難病の消化器系疾患のひとつで、主に潰瘍性大腸炎とクローン病の2種類があります。ヒトの免疫機構が異常をきたし、免疫細胞が自分の腸の細胞を攻撃してしまうことで、腸に炎症が起こり、慢性的な下痢や血便、腹痛などの症状を伴い 、著しいQOLの低下をまねきます。

現在、炎症性腸疾患に対する食品を用いた臨床試験は国内ではほとんど行われていません。藤田医科大学では、消化器内科学講座と医科プレ・プロバイオティクス講座が連携し、多角的な観点から医学とプレバイオティクスに関する研究を行っています。その研究の中で、ウェルネオシュガー株式会社の持つケストースと、伊那食品工業株式会社の持つアガロオリゴ糖から炎症性腸疾患に対する有効性を示すいくつかの研究データを得ることができたため、産学連携で食品成分による炎症性腸疾患の治療・改善に向け研究を開始することとなったそうです。

藤田医科大学はプレスリリースにて「本学と両社が連携してプレバイオティクスを活用し、腸内環境改善による炎症性腸疾患に対するQOL向上および治療法の開発をめざします」と述べています。

出典
藤田医科大学 プレスリリース

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