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ベーチェット病の炎症メカニズムを解明

大阪大学の研究グループは10月23日、「ベーチェット病」において、免疫システムの一部である「補体」の古典経路という仕組みが活性化し、炎症の主役である「好中球」を暴走させて血管炎を引き起こしている可能性があることを世界で初めて突き止めたと発表しました。

ベーチェット病(指定難病56)は、口内炎や皮膚症状、目の炎症などを主症状とし、重症化すると脳や血管、腸管にダメージを与える全身性の疾患です。これまで、免疫システムの一部である補体の関与が示唆されていましたが、どの活性化経路がどの細胞や組織で炎症に関わるかは明らかになっていませんでした。

今回、研究グループは血液から組織までを多層的に調べる解析を実施しました。その結果、症状が重い活動期の患者さんの血液中で古典経路の活性化を示す成分が上昇し、炎症マーカーと強く連動していることを発見しました。また、皮膚組織の血管周辺に補体成分が沈着して好中球が集まっている様子や、好中球がII型インターフェロンという物質の刺激を受けて活性化しやすい状態にあることも特定しました。

以上の研究成果により、ベーチェット病において「補体古典経路」の活性化が好中球性炎症と関連する可能性があることが示されました。これらの成果は、補体古典経路を標的とする新しい治療法の開発を後押しし、患者さん一人ひとりの病態に合わせた精密医療(プレシジョン・メディシン)の実現や治療戦略の転換に貢献することが期待されます。

画像はリリースより

なお、同研究の成果は、日本炎症・再生学会誌「Inflammation and Regeneration」に9⽉14⽇付で掲載されました。

出典
大阪大学 プレスリリース

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