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スペソリマブ、膿疱性乾癬(汎発型)対象の第2相EffisayilTM1試験の新たなデータを発表

独ベーリンガーインゲルハイム社は3月28日、米国・ボストンで開催された2022年米国皮膚科学会(AAD)年次総会において、急性期の膿疱性乾癬(汎発型)患者さんを対象におこなわれたスペソリマブに関する第2相試験であるEffisayilTM1試験の新たなデータを発表しました。

膿疱性乾癬(汎発型)[GPP:Generalized Pustular Psoriasis]は、全身に膿疱が出現し、生命にかかわるおそれのある希少な難治性皮膚疾患です。GPPの急性期症状は、発熱、全身倦怠感 、発赤や四肢のむくみとともに全身に膿疱が出現し、呼吸不全、循環不全や腎不全などの生命にかかわる重篤な合併症を引き起こす可能性があります。

先頃、ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン誌(NEJM)に掲載されたEffisayil 1試験の結果では、スペゾリマブの単回静脈内投与を受けた急性期GPP患者さんは、プラセボ群と比較して、1週間以内に膿疱が有意に消失したことが示されていました。

今回、AADで発表されたデータによると、この効果は12週間以上持続し、12週間の試験期間終了後、84.4%の患者さんで膿疱が消失し、81.3%の患者さんでは皮膚症状が消失またはほぼ消失したことが判明。また、スペソリマブ投与後に迅速に消失した症状は、年齢、性別、人種、IL-36遺伝子突然変異の有無などのサブグループ間で概ね一致していました。スペソリマブ投与後の患者報告において、投与後の痛み、疲労感、QOL、皮膚症状は1週間で臨床的に有意な改善が認められました。

ベーリンガーインゲルハイムの炎症領域の臨床開発責任者であるKay Tetzlaff氏はリリースにて、「今回の追加データにより、GPP治療におけるファーストインクラス治療薬としてのスペソリマブの全体像を把握することができました。GPPの急性期症状は、患者さんの生活に身体的、精神的に大きな影響を及ぼします。当社は可能な限り早くスペソリマブを患者さんにお届けできるよう尽力しています」と述べています。

出典
日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社 プレスリリース

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