パーキンソン病患者の生活サポートアプリ提供開始
エーザイ株式会社は、パーキンソン病患者の生活をサポートするためのスマートフォンアプリ「PaDiCo（パディコ）」の国内での提供を開始したと発表しました。PaDiCoはパーキンソン病患者のオフ症状時間などが記録できるため、医療機関受診前に体調や症状の変化をスコア化でき、かかりつけ医とのコミュニケーションに役立てられます。
パーキンソン病は手足のふるえや筋肉のこわばり、転びやすくなるなど、主に運動機能に症状がみられます。多くは50歳以上で発症し、国内の患者数は約20万人と推定されています。薬物療法が治療の中心ですが、病気が進行すると薬剤が効きづらくなりパーキンソン症状があらわれる「オフ症状」までの時間が徐々に短くなっていきます。適切にオフ症状を把握し処置を行うことが病気の進行抑制に繋がると考えられています。
「PaDiCo」はPa rkinson, Di gital, Co mmunicationに由来しています。パーキンソン病患者がオフ症状を記録することで週単位に可視化できるため、かかりつけ医との情報伝達にも役立てられます。記録したデータは月別、年別での平均も確認できます。症状の記録だけでなく、メッセージの送信補助機能やSOS機能、おすすめの体操など日常生活にも役立つ情報が配信されます。スマートフォンのアプリ上からボタンを押すと、あらかじめ登録されているご家族などにメッセージが届く機能も搭載されています。
