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長期研究により原発性胆汁性胆管炎の病態と予後の変化が明らかに

新潟大学大学院を中心とした研究グループは原発性胆汁性胆管炎(PBC 指定難病 93)について、35年間の長期観察研究により疾患の病態と予後の変遷を明らかにしたと発表しました。今後も研究を継続することで、さらなる病態解明に繋がることが期待されています。

新潟大学大学院 医歯学総合研究科 消化器内科学分野教室では1982年から歴代の教授が本研究を受け継ぎ、これまでに計508例の原発性胆汁性胆管炎(PBC)患者の観察研究を継続しました。研究結果によると、以前と比較して高齢で診断される女性が増加していること、男性症例が増加していること、軽症でも診断が確定し予後が改善していることが明らかになりました。

PBCは肝臓の中にある胆管と呼ばれる部分に炎症が起き、その中を通っている胆汁という消化液がうまく流れずに肝臓の機能が悪くなる進行性の病気です。PBCの原因は今だ解明されていませんが自己免疫疾患であることは分かっており、国の指定難病にも指定されています。

出典元
新潟大学 ニュース

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