大日本住友、iPS細胞から臓器作製 実用化目指す
また、パーキンソン病や脊髄損傷の再生・細胞医薬品も各研究機関と連携して準備している。 野村氏は「今後も、従来の薬が効かない疾患に対してiPS細胞由来の再生・細胞医薬品の開発を拡大する」と意欲を示した。
RareS.コメント
従来の薬が効かない疾患に対しての治療法として、大日本住友製薬はiPS細胞を使用して組織や臓器を作成する再生医療を実用化する研究を行っていることがわかりました。
自分自身の細胞を元にして作ったiPS細胞で行う再生医療は、拒絶反応が起きにくいというメリットがありますが、莫大な時間や費用がかかることから現状では多くの疾患で実用化していくことは現実的ではありません。そのため、現在はそのコストや製造期間を短くする研究が世界的に行われていますが、大日本住友製薬は、こうした研究が進み、短期間・低コストな自家iPS細胞が実現することを見越して、それが実現した次の段階である臓器や組織の作成に着手したということです。
技術革新はいつどこでどのような形で起きるかわからないことから、こうした挑戦的研究にも注目していきたいですね。