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インスリンの経口投与を可能にするカプセル、ヒョウモンガメの甲羅をヒントに開発される

胃には痛点がないため、患者の不快感も少ないとみられる。ブタを使用した実験では300マイクログラムのインスリンを注射することに成功しており、後に1型糖尿病患者が必要とする5ミリグラムまで増やすことに成功しているとのことだ。

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RareS.コメント

糖尿病の治療に必要なインスリンの投与に関して、成分が効く前に分解されてしまうために今まで不可能と言われていた経口での投与を可能にするかもしれないカプセルが開発されました。現在ブタによる実験で、1型糖尿病患者が必要とする5ミリグラムまで投与することに成功しています。

1型糖尿病は、自己免疫反応などにより、血糖コントロールを行うインスリンを分泌する役割を担っている膵島のβ細胞が主に小児期で壊れてしまう疾患で、生活習慣病の糖尿病(2型糖尿病)とはタイプが異なります。

今回開発されたカプセルは、痛みを感じない胃壁に対してカプセルに仕組まれた針からインスリンが注射され、体に直接投与されていくという仕組みになっています。今後改良が進められていくことで、今現在インスリンの投与に使われている注射がなくなっていく可能性があります。注目していきたいですね。

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