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スキリージ皮下注の新剤形180mgオートドーザーを発売

アッヴィ合同会社は11月22日、ヒト化抗ヒト IL23p19 モノクローナル抗体製剤「スキリージ」の新規剤形「スキリージ皮下注 180mg オートドーザー」を発売したと発表しました。

スキリージは、インターロイキン-23(IL-23)のサブユニットp19に結合し、IL-23を選択的に阻害するヒト化抗ヒトIL-23p19モノクローナル抗体製剤です。日本では、既存治療で効果不十分な尋常性乾癬、乾癬性関節炎、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症を有する成人患者さんの治療薬として、2019年3月に製造販売承認されました。

これまでは、中等症から重症の潰瘍性大腸炎の成人患者さんに対する維持療法の治療薬としてスキリージ皮下注 360mg オートドーザーが販売されていましたが、今回同じく維持療法で使用されるスキリージ皮下注 180mg オートドーザーの提供が開始されました。

潰瘍性大腸炎(指定難病97)は、大腸の粘膜に炎症が起こることにより、びらんや潰瘍ができる疾患です。慢性的な下痢・血便、腹痛に加え、発熱や貧血などの症状が現れ、症状が良くなったり(寛解)悪くなったり(再燃)を繰り返します。潰瘍性大腸炎の原因は完全には明らかになっていませんが、細菌や異物などから身体を守る「免疫」の異常が関係していると言われています。30歳以下の患者さんで発症する場合が多いですが、小児や50歳以上の年齢層にもみられ、日本国内における患者数は約22 万人と年々増加しています。

アッヴィは今回の発売について、「スキリージ皮下注 180mg オートドーザーの発売により、潰瘍性大腸炎患者さんの維持療法における治療目標の達成を支援するとともに、患者さんの生活の質(QOL)の向上に貢献してまいります」と述べています。

出典
アッヴィ合同会社 プレスリリース

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