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慢性炎症性脱髄性多発根神経炎(CIDP)対象の臨床試験中止を発表

仏サノフィ社は6月10日、標準治療では効果が得られない慢性炎症性脱髄性多発根神経炎(CIDP)の患者さんを対象としたriliprubartの第III相臨床試験(試験ID:NCT06290128)MOBILIZE試験の中止を発表しました。

同試験の中止は、独立データモニタリング委員会が実施した中間解析の結果を受けたものです。同解析において、当試験で十分な有効性が得られる可能性はきわめて低いと判断されました。なお、安全性の検討においては、本薬に関連する懸念は認められていません。現在実施中である、免疫グロブリン静注療法を受けている慢性炎症性脱髄性多発根神経炎(CIDP)患者さんを対象とした別の第III相試験(VITALIZE試験)などの継続については、今後適切に評価を行う予定としています。

慢性炎症性脱髄性多発根神経炎(CIDP、指定難病14)は、四肢の脱力や感覚障害が進行するまれな神経系疾患です。体内の免疫系が末梢神経系の神経細胞を覆う髄鞘(ミエリン鞘)を攻撃することで発症します。適切な治療によって長期的な身体障害を予防できるため、早期診断が重要とされています。一方で、現在の標準治療では約3割の患者さんに効果が得られず、効果がみられる患者さんのうち約7割はも十分な改善が得られていないという課題があります。今回開発が進められていたriliprubartは、自然免疫系の古典的補体経路における活性化C1sを選択的に阻害することで、脱髄や神経の損傷を引き起こす炎症を抑える可能性が期待されていました。

サノフィはプレスリリースにて、「試験責任医師および試験実施施設と連携し、MOBILIZE試験の終了手続きを進め、試験に参加いただいた全ての患者さんが適切な治療に円滑に移行できるよう支援します。今後は、本試験のデータの詳細な解析を進め、今後の研究の方向性を検討するとともに、CIDPの科学的理解の深化に資する知見の獲得に取り組みます」と述べています。

出典
サノフィ株式会社 プレスリリース

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