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【欧州】進行型多発性硬化症に対するイブジラスト、インターフェロン-βとの併用療法に関する新たな特許の承認が決定

米・メディシノバ社は12月6日、進行型多発性硬化症(進行型MS)の治療を目的としたイブジラスト(MN-166)とインターフェロン-βの併用療法に関する特許出願について、欧州特許商標庁から承認決定の通知を受領したと発表しました。

多発性硬化症は、中枢神経の自己免疫疾患であり、脳、脊髄、視神経などに発病し、さまざまな神経症状が現れ、再発と寛解を繰り返し、健康状態が徐々に悪化する二次進行型多発硬化症へ移行します。現在の多発性硬化症の治療法は、炎症反応に対処するものですが、神経変性または脳組織の修復に対する効果は限られており、神経保護作用を持つ薬剤へのニーズが存在しています。

イブジラストは、マクロファージ遊走阻止因子(MIF)阻害剤、ホスホジエステラーゼ-4および-10の阻害剤で、炎症促進作用のあるサイトカイン、IL-1β、TNF-a、IL-6などを阻害する働きを有しているファースト・イン・クラスの経口摂取可能な小分子化合物です。

今回承認決定された特許は、イブジラストとインターフェロン-βの併用療法による進行型多発性硬化症の治療法に対するものです。今回の特許は、一次性進行型多発性硬化症(PPMS)と二次性進行型多発性硬化症(SPMS)両方の進行型多発性硬化症の治療、疾患による悪影響の緩和、疾患の進行を遅らせることなどを対象とし、イブジラストおよびインターフェロン-βの両薬剤において、異なる製剤あるいは同じ製剤で投与すること、同時または連続して投与することの他、各々の投与量や投与期間、異なる投与頻度などを広くカバーします。特許期間は少なくとも2039年10月までです。

メディシノバ社取締役兼最高医学責任者(CMO)の松田和子氏は「進行型多発性硬化症を対象としたフェーズ2b臨床治験(SPRINT-MS)のデータ解析の結果、MN-166とインターフェロン-βの併用には相乗効果があり、MN-166単独投与の場合と比較して身体障害の進行リスクをさらに低下させる可能性があることが示唆され、今回承認決定された特許と同様の特許が既に米国でも承認されています。欧州においても同様の併用療法の特許が承認決定されたことは、MN-166の潜在的価値を更に高める可能性があり、とても嬉しく思います」と述べています。

出典
メディシノバ社 プレスリリース

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