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無又は低ガンマグロブリン血症に対する治療薬として20%皮下注用人免疫グロブリン製剤を承認申請

武田薬品工業株式会社は10月26日、20%皮下注用人免疫グロブリン製剤について、無又は低ガンマグロブリン血症を予定する効能効果として、厚生労働省に対し製造販売承認申請したと発表しました。

無又は低ガンマグロブリン血症は、さまざまな要因により体内の免疫グロブリンが不足する状態。体内の免疫グロブリンが不足することにより、病原体などから体を守ることができなくなるため、感染症などを起こしやすくなります。体内で免疫グロブリンが全く作られない場合を「無ガンマグロブリン血症」と呼び、正常の約20%以下しか作られない場合を「低ガンマグロブリン血症」と呼びます。

免疫グロブリンが不足する要因として、原発性と続発性の2種類があります。原発性は先天性のもので、続発性は血液がんなどの疾患および免疫抑制剤などの薬剤が原因といわれています。無又は低ガンマグロブリン血症は、不足する免疫グロブリンを免疫グロブリン製剤の投与により補充することで、患者さんがさまざまな感染症にかかることを防ぐ効果が期待できます。

武田薬品工業の日本開発センター所長である廣田直美氏はプレスリリースにて「免疫不全になると重篤な感染症を始め肺炎や敗血症なども繰り返しやすくなります。これらから患者さんを守るためには患者さんのニーズに合った適切な治療が重要ですが、現状ではニーズが十分に満たされていないと考えています。30カ国以上で承認されている20%皮下注用人免疫グロブリン製剤を新しい治療選択肢として、少しでも早くお届けできる日を心待ちにしています」と述べています。

出典
武田薬品工業株式会社 プレスリリース

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