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慢性疲労症候群 「寝ながら獣医さん」エッセイが書籍化

株式会社ジーオーティーより、慢性疲労症候群に苦しみながらも獣医として活躍するこんどうなつきさんのライフハックが詰められたエッセイ「病気と闘わない!仕事、結婚、子育て…完治しない病気だから気付けた本当の幸せの見つけ方」が4月17日に発売されました。全国の各書店のほか、WEBからもお買い求めいただけます。

難病に負けず夢を実現

著者のこんどうなつきさんは慢性疲労症候群を患い、外に出る時は車椅子を必要としていながらも現役の獣医として活躍しています。中学生の時にかかったインフルエンザをきっかけに、倦怠感や高熱、めまいなどに長年悩まされてきました。発症から20年が経って、ようやく慢性疲労症候群と診断されたとのことです。慢性疲労症候群は根本的な治療方法がなく、家では寝たきりの生活が余儀なくされていました。そのような日常の中、こんどうなつきさんは獣医師としてのキャリア、結婚、出産など、たくさんの夢を叶えていきます。この本では、病気とともに毎日を生き生きと楽しくせる「闘わない闘病術」の工夫がエッセイとして紹介されています。

生活を損なうほどの疲労感に悩まされる疾患

慢性疲労症候群は筋痛性脳脊髄炎とも呼ばれる疾患で、生活が大きく損なわれるほどの強い疲労が長期間持続することが特徴です。強い疲労感の他にも微熱や頭痛、物忘れ、集中力の低下など、様々な症状が引き起こされることが分かっています。詳細な病態もまだ明らかにはなっておらず、有効な治療法も開発されていません。疾患の名前から、重度に疲れる病気だと周囲から思われやすく、患者さんたちは偏見の目にも苦しんでいます。また、専門医も少ないことから診断が付かずに、必要な福祉サービスや支援が得られない苦しみも抱えています。

出典元
ジーオーティーウェブサイト

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