カログラ錠120mg新発売、5-アミノサリチル酸製剤による治療で効果不十分な中等症の潰瘍性大腸炎が対象
EAファーマ株式会社とキッセイ薬品工業株式会社は5月30日、中等症の潰瘍性大腸炎（5-アミノサリチル酸製剤による治療で効果不十分な場合に限る）を効能又は効果とする潰瘍性大腸炎治療薬「カログラ(R)錠120mg」について、5月25日に薬価基準に収載され、5月30日に新発売したと発表しました。
カログラ錠は、EAファーマが創製した低分子化合物であり、経口投与可能なα4インテグリン阻害剤として世界で初めて発売した薬剤。炎症性細胞表面に発現するα4β1インテグリンとα4β7インテグリンのどちらにも作用するため、潰瘍性大腸炎（UC）患者さんの炎症性細胞の過度な集積・浸潤を抑制することにより、抗炎症作用を発揮すると考えられています。
EAファーマとキッセイ薬品は、2015年以降、共同でカログラ錠の開発を進めており、2022年3月28日にEAファーマが日本において製造販売承認を取得していました。なお、同剤は、日本国内においてキッセイ薬品が販売を行い、EAファーマがコ・プロモーションを行います。
EAファーマとキッセイ薬品はプレスリリースにて、「カログラ錠を早期に医療現場に提供することで、潰瘍性大腸炎治療の選択肢を広げ、患者様とそのご家族のQOL（生活の質）向上に、より一層貢献できるよう努めてまいります」と述べています。
