1. HOME
  2. 難病・希少疾患ニュース
  3. 赤芽球性プロトポルフィリン症(EPP)およびX連鎖性プロトポルフィリン症(XLP)の開発中の治療薬MT-7117の契約締結について

赤芽球性プロトポルフィリン症(EPP)およびX連鎖性プロトポルフィリン症(XLP)の開発中の治療薬MT-7117の契約締結について

田辺ファーマ株式会社は8月18日、米国子会社であるタナベ ファーマ アメリカ社が、光線過敏症(日光曝露による激しい疼痛を含む)の既往を有する赤芽球性プロトポルフィリン症(EPP)およびX連鎖性プロトポルフィリン症(XLP)の適応症で開発中の経口剤MT-7117(一般名:dersimelagon、デルシメラゴン、選択的メラノコルチン1受容体作動薬)について、グローバル開発および販売権を含むすべての権利をLEO Pharma社へ譲渡する契約を締結したと発表しました。

デルシメラゴンは、日光による激しい疼痛を伴う光線過敏症の既往がある赤芽球性プロトポルフィリン症(EPP)およびX連鎖性プロトポルフィリン症(XLP)の治療を目的とした経口剤です。田辺ファーマが初期研究から開発まで一貫して創製した新規化合物で、米国食品医薬品局(FDA)からファストトラック指定とオーファンドラッグ指定を受けています。2026年6月30日には米国で新薬承認申請を提出しており、田辺ファーマは承認取得に向けて取り組みを継続します。現在進行中の臨床試験は予定通り継続され、適切な段階でレオ ファーマへ移管されます。

契約に伴い、田辺ファーマは一時金と直近のマイルストーンを合わせ最大4億3500万米ドルを受け取るほか、その後の進捗に応じた追加支払いや販売額に応じた段階的ロイヤリティを受領する予定です。この資金は日本市場への再投資に充てられ、パイプラインの拡充と事業基盤の強化に活用されます。

田辺ファーマ代表取締役CEOの原田明久氏はプレスリリースにて、「本契約は田辺ファーマにとって非常に意義深い成果であり、デルシメラゴンの優れた価値、そしてこの重要な医薬品の開発を推進してきた田辺ファーマチームの卓越した取り組みが強く裏付けられたものです。レオ ファーマは、皮膚科領域および希少疾患において長年の実績と高い専門性を有しており、デルシメラゴンがEPPおよびXLP患者さんにとって初の経口治療薬となる可能性をさらに高める最適なパートナーであると信じています。この合意は、田辺ファーマが独自性のあるサイエンスと緻密な臨床開発を、患者さんやステークホルダーの皆さまにとって意義のある価値へと結びつけられる私たちの力を示しています。また、田辺ファーマが日本を基盤とした戦略領域への投資に向けて財務面・戦略面の柔軟性を高めることにもつながります」と述べています。

また、レオ ファーマCEOのChristophe Bourdon氏は、「デルシメラゴンは、顕著なアンメットニーズを持つ患者さんへ特化した医薬品を届けるという私たちの戦略と高い親和性を持つ、希少疾患治療に対する非常に魅力的な後期開発候補品です。第3相INSPIRE試験の良好な結果は、デルシメラゴンがEPPおよびXLPの初めての経口治療薬となる可能性を示しており、患者さんの生活機能の向上というメリットをもたらすことを裏付けています。田辺ファーマが築き上げてきた科学的基盤や、このプログラムを推進してきたチームの方々の献身的な姿勢に深い感銘を受けています。田辺ファーマ、試験責任医師、患者団体、規制当局と緊密に連携し、この重要な新規治療法をEPPおよびXLPの患者さんへお届けできるよう尽力してまいります」と述べています。

出典
田辺ファーマ株式会社 プレスリリース

関連記事