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特発性肺線維症を期待適応症とするC21の日本における開発・販売に関する独占的ライセンス契約を締結

日本新薬株式会社は2月9日、Vicore Pharma Holding AB(以下、バイコア社)と特発性肺線維症(IPF)を期待適応症とするC21について、日本国内における開発および販売に関する独占的ライセンス契約を締結したと発表しました。

特発性肺線維症(IPF)は指定難病である特発性間質性肺炎の一種であり、徐々に肺が線維化することにより、呼吸機能障害、空咳、肺高血圧症などの症状が現れる疾患です。主に50歳以上の男性がなりやすく、数カ月から数年単位で徐々に進行し、診断後の平均生存期間は3~5年といわれていますが、急激に肺機能が悪くなった場合の生存期間は、数カ月とも報告されている予後不良の進行性肺疾患です。 現在、日本国内では、線維化を抑制する薬剤が販売されていますが、未だ医療ニーズが充足されているとはいえず、新たな治療薬が求められています。

C21は、バイコア社が海外で特発性肺線維症(IPF)の治療薬として開発を行っているファースト・イン・クラスの低分子アンジオテンシンⅡ2型受容体作動薬であり、経口投与が可能な薬剤です。

バイコア社が実施した未治療の特発性肺線維症(IPF)患者さんを対象とした第Ⅱa相試験(AIR試験)において、安全性と有効性(呼吸機能の安定化/改善)が示めされ、2024年上半期に国際共同第Ⅱb相試験(ASPIRE試験)の開始が予定されているそうです。

日本新薬株式会社は「難病・希少疾患を注力領域として位置づけており、新たな治療剤の開発および製品の情報提供に取り組んでいます。このたびのライセンス契約締結に伴い、本剤の臨床開発を速やかに進め、IPFでお困りの患者さんのもとに一日でも早くお届けできるよう、今後も一層の努力を続けてまいります」と述べています。

なお、C21は、2016年に欧州医薬品庁、2017年に米国食品医薬品局から、それぞれ希少疾病用医薬品の指定を受けています。

出典
日本新薬株式会社 プレスリリース

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