骨が固まる難病「強直性脊椎炎」 新薬に期待
指定難病の「強直性脊椎炎」への新薬で、昨年12月に承認されたセクキヌマブが、一定程度効果を示しつつあることがわかってきました。
強直性脊椎炎は、脊椎や骨盤などの比較的大きな関節を中心に炎症が起きる原因不明のリウマチ性疾患です。病気が進行するにつれ、脊椎や関節の動きが悪くなり、20~30%の症例では、脊椎が固まって動かなくなる(強直)と言われています。
投与後16週間で30人中11人が背骨や腰の痛み、こわばりなどの症状が50%以上改善したということで、有用性は見込めるということです。しかしながら、なかなか正しい診断が行われず、強直性脊椎炎にたどり着くまで平均で10年かかるということが言われていることから、強直性脊椎炎に限らずなかなか医師の中でも名前が浸透していない疾患に関して、うまく見つかっていない患者を見つけ出す方法を考えていく必要があるかもしれませんね。