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イラリス、成人発症スチル病(AOSD)に対する効能または効果の追加承認を取得

ノバルティス ファーマ株式会社は3月27日、「イラリス皮下注射液150mg(一般名:カナキヌマブ(遺伝子組換え)、以下「イラリス」)」について、既存治療で効果不十分な成人発症スチル病(AOSD)に対する効能または効果の適応追加承認を取得したと発表しました。

成人発症スチル病(指定難病54、AOSD)は、高熱、関節炎、皮疹などを主な症状とする16歳以上の成人に発症する全身性の炎症性疾患です。成人発症スチル病(AOSD)の原因は解明されていませんが、免疫系が過剰に反応することで発症すると考えられています。現在、成人発症スチル病(AOSD)の治療には、炎症を抑えることを目的とした副腎皮質ステロイド(ステロイド)の全身投与が主となります。しかし、ステロイドによる治療は長期に及ぶことが多く、感染症の増加や骨粗鬆症などの副作用が懸念されます。ステロイド治療では効果が見られない患者さんには、免疫抑制薬の併用または生物学的製剤の使用を検討することがありますが、これらの薬剤でも十分な効果を得られない患者さんもおり、新たな治療選択肢が求められています。

イラリスは、炎症性サイトカインの一つであるヒトインターロイキン(IL-1β)に対する遺伝子組換えヒト免疫グロブリンG1モノクローナル抗体であり、IL-1βに結合し、その活性を中和することで炎症を抑えます。

今回の追加承認は、国内第III相試験(G1302試験)のデータに基づいたものです。ステロイド治療を行っても効果不十分な成人発症スチル病(AOSD)患者さんにおいて、イラリス4mg/kgを4週間隔で皮下投与した結果、疾患の活動性、炎症初見、関節炎および発熱や皮疹といった全身症状を投与後早期から持続的に改善するとともに、ステロイドの減量も達成。イラリスの効能追加は、長期的な副作用の管理や、より効果的な治療を求める成人発症スチル病(AOSD)患者さんやご家族にとって、新たな治療選択肢として期待されるといいます。

ノバルティス ファーマの代表取締役社長であるジョンポール・プリシーノ氏は今回の追加承認について、「AOSDの治療には、長期的な副作用の管理やより効果的な治療方法を確立することの必要性といった課題がありました。イラリスの効能追加により、AOSD患者さんの治療選択肢を広げ、より前向きに健やかな生活を送れるようになることを心から願っています」と述べています。

出典
ノバルティス ファーマ株式会社 プレスリリース

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