ループス腎炎治療薬ルプキネスカプセル、製造販売承認を取得
大塚製薬株式会社は9月24日、カルシニューリン阻害剤「ルプキネス カプセル7.9mg(一般名:ボクロスポリン)」について、「ループス腎炎」の適応で、日本国内における製造販売承認を取得したと発表しました。
ループス腎炎は、全身性エリテマトーデス(指定難病49、SLE)に合併して生じる腎疾患です。
ルプキネスは、T細胞の増殖・活性化に重要な酵素であるカルシニューリンを阻害することで免疫抑制作用を発揮すると考えられている、ループス腎炎を対象に開発された新規の経口免疫抑制剤です。米国においては、オーリニア社が2021年1月に米国食品医薬品局(FDA)より、成人の活動性ループス腎炎の適応で製造販売承認を取得しています。大塚製薬は、2020年12月に日本と欧州における独占的開発販売権をオーリニア社から取得するライセンス契約を締結し、2022年9月に欧州委員会(EC)より本剤の販売承認を得ています。
大塚製薬はプレスリリースにて、「重点領域の一つとして循環器疾患や腎・免疫疾患に取り組み、世界中の未解決の医療ニーズを満たすため、患者さんやご家族に貢献できる研究開発を進めてまいります」と述べています。