アディノベイト静注用キットが血友病Aの個別化治療へ貢献に向け用法および用量に関する製造販売承認事項一部変更を承認
武田薬品工業株式会社は6月26日、血友病A治療薬「アディノベイト静注用キット」について、「用法及び用量」に関する製造販売承認事項一部変更承認を取得したと発表しました。
血友病は、出血を止めるための血液凝固因子が生まれつき欠乏している、またはうまく働かないため、健康な人よりも止血するまでに時間がかかります。繰り返す関節内出血が関節症を形成したり、頭蓋内出血から重篤な身体機能不全を生じることがあるため、1回の出血が患者さんに与える影響は大きく、出血予防の意義は大きいと考えられています。近年の血友病治療では、定期的に治療薬を投与し、患者さんの出血予防のみならず、血友病ではない方と同程度のQOL(生活の質)を達成することも目指した治療が新たな課題となっています。
今回の承認は、主に国際共同臨床第3相試験(NCT01945593)および海外臨床第3相試験(NCT02585960)の成績に基づいたものです。
武田薬品工業株式会社はプレスリリースにて「今回の承認を受け、患者さんの臨床状態や活動レベルに応じ、投与量だけではなく投与間隔を含む用法及び用量を調整することで、最適な定期投与による個別化治療に貢献できます」と述べています。