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潰瘍性大腸炎治療薬オンボーの新発売が決定

日本イーライリリー株式会社と持田製薬株式会社は5月24日、ヒト化抗ヒトIL-23p19モノクローナル抗体製剤「オンボー点滴静注300mg」、「オンボー皮下注100mgオートインジェクター」、「オンボー皮下注100mgシリンジ」(一般名:ミリキズマブ(遺伝子組換え)、以下オンボー)について、薬価基準に収載されたことを受け、6月21日に新発売すると発表しました。

オンボーは、潰瘍性大腸炎の治療薬として世界初の抗IL-23p19モノクローナル抗体製剤です。オンボー点滴静注製剤の効能は、「中等症から重症の潰瘍性大腸炎の寛解導入療法(既存治療で効果不十分な場合に限る)」であり、1回300mgを4週間隔で3回(初回、4週、8週)点滴静注します。12週時に効果不十分だった場合は、さらに1回300mgを4週間隔で3回(12週、16週、20週)投与することが可能です。

一方、皮下注製剤の効能は、「中等症から重症の潰瘍性大腸炎の維持療法(既存治療で効果不十分な場合に限る)」であり、寛解導入療法終了4週後から、維持療法時として1回200mgを4週間隔で皮下投与します。また、維持療法中に、効果が減少した場合に限り、1回300mgを4週間隔で3回点滴静注することが可能です。

日本イーライリリーの自己免疫事業本部長であるダニエル・ビネット氏はプレスリリースにて「オンボーが、日本で薬価基準収載され、発売することを大変うれしく思います。潰瘍性大腸炎の治療にとって、寛解達成および寛解状態の維持は重要です。また、潰瘍性大腸炎の患者さんのQOLに影響を及ぼす症状の一つである便意切迫感を含め、アンメット・ニーズに応えるべく、このオンボーを潰瘍性大腸炎の新たな治療選択肢として提供し、患者さんのニーズに応えてまいります」と述べています。

また、持田製薬の執行役員医薬営業本部長である宮嶋謙二氏は「オンボーの薬価基準収載および発売を大変喜ばしく思います。オンボーについて、医療関係者への適切な情報提供活動に取り組むとともに、潰瘍性大腸炎の治療の選択肢を広げ、患者さんのQOL向上に貢献してまいります」と語っています。

出典
日本イーライリリー株式会社 プレスリリース

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