タバリス錠100mg、同150mgが慢性特発性血小板減少性紫斑病の適応で製造販売承認を取得
キッセイ薬品工業株式会社は12月23日、経口血小板破壊抑制薬「タバリス錠100mg、同150mg」(一般名:ホスタマチニブナトリウム水和物、開発番号:R788)について、慢性特発性血小板減少性紫斑病(ITP)を適応症として、厚生労働省より製造販売承認を取得したと発表しました。
特発性血小板減少性紫斑病(ITP)は、原因となる疾患や薬の服用がないにも関わらず血小板減少が起こる疾患です。病状の経過により発症から6ヵ月以内に血小板数が正常に回復する「急性型」と、6ヵ月以上血小板減少が持続する「慢性型」に分類されます。
今回の承認は、国内第Ⅲ相臨床試験(R788-1301試験)に基づくもの。その結果は、英医学雑誌「British Journal of Haematology」で公開されております。
タバリスは、米ライジェルファーマシューティカルズ社により創製された経口投与可能な脾臓チロシンキナーゼ阻害剤。マクロファージによる血小板の破壊を抑制することにより、血小板の減少を抑制し、慢性特発性血小板減少性紫斑病の出血症状を改善するそうです。ステロイドを始めとする既存の治療法では効果が不十分な慢性特発性血小板減少性紫斑病の患者さんの新たな治療選択肢となることが期待されます。