ALS治療薬エダラボンの経口懸濁剤、厚労省に承認申請
田辺三菱製薬株式会社は3月14日、エダラボン経口懸濁剤(MT-1186)について、筋萎縮性側索硬化症(ALS)を適応症として、同日、厚生労働省に医薬品製造販売の承認申請を行ったと発表しました。
ALSは、運動神経が選択的に変性・脱落し、四肢、顔、呼吸筋など全身の筋力低下と筋萎縮が進行的に起こる原因不明の神経変性疾患。その発病率は、10万人に2人ほどと言われています。
MT-1186は、ALS治療薬エダラボン点滴静注製剤(日本製品名:ラジカット(R)注30mgおよびラジカット(R)点滴静注バッグ30mg)と同一有効成分を含む経口懸濁剤です。 エダラボン は、2015年6月に「ALSにおける機能障害の進行抑制」の適応で日本国内において承認されていました。
現在、エダラボンの投与経路は点滴静注に限られていますが、田辺三菱製薬グループは、ALS患者さんの負担を軽減するために、新たな治療選択肢として経口懸濁剤の開発を進めていたそうです。米国においては、2022年1月11日に申請受理されており、引き続き、各国薬事規制当局への対応をおこなうとしています。
同社はニュースリリースにて、「私たちは、ALS患者さんの治療の負担を軽減する新しい治療選択肢を速やかにお届けできるよう、たゆまぬ努力を続けてまいります」と述べています。