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視神経脊髄炎スペクトラム障害治療薬イネビリズマブについて国内での製造販売承認申請

田辺三菱製薬株式会社は、アメリカ メリーランド州のビエラ・バイオ社より導入したイネビリズマブ(ヒト化抗CD19モノクローナル抗体製剤)について視神経脊髄炎スペクトラム障害(NMOSD 指定難病13)を適応症として医薬品製造販売承認申請を行ったことを発表しました。

視神経脊髄炎スペクトラム障害(NMOSD)はその名の通り、視神経と脊髄を中心に炎症が起こる自己免疫疾患です。本来は外敵から自分の身体を守るはずの免疫機能に異常が起こることで、自分自身の身体を攻撃するために様々な症状が現れます。視力の低下や視野欠損等の視覚障害のほか、運動機能も障害されることがあり、患者によって起こる症状は多種多様です。また、何度も症状が再発する特徴があります。女性に多く発症することが分かっており、30歳ごろに発症のピークがあります。

イネビリズマブはビエラ・バイオ社が創製したヒト化抗CD19モノクローナル抗体製剤であり、2019年10月9日に田辺三菱製薬とビエラ・バイオ社間におけるライセンス契約締結が発表されました。イネビリズマブは免疫機能において重要な役割を示すB細胞の表面に発現するCD19と呼ばれるタンパク質と高い親和性を持ち、結合したB細胞を速やかに循環血液中から取り除く効果があります。2020年2月には希少疾病用医薬品に指定されています。

出典元
田辺三菱製薬ニュースリリース

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