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炎症性腸疾患(IBD)患者に対する新型コロナウイルス感染症流行の影響

株式会社ジーケアは2020年5月28日、難病である炎症性腸疾患(IBD)患者向けオンラインコミュニティ「Gコミュニティ」を利用するユーザーに対し実施した、新型コロナウイルスの流行によるIBD患者の通院・生活に対する影響の実態調査の結果を発表しました。回答数は149件にものぼり、約90%の方が現在または今後の通院治療に不安を抱えていることがわかりました。さらに、通院に不安を抱える方の多くが遠隔診療に興味を持っていることが明らかになりました。

Gコミュニティは、IBD患者を対象としたクローズドオンラインコミュニティです。患者だけでなく医療従事者や研究者、米国管理栄養士と共に知識を共有し情報を構築できます。専門家や他のIBD患者に対し、治療や生活などについて気軽に質問できます。アンケート機能もあるので、他の患者の治療や食事の様子を知ることも可能です。

今回の調査は、Gコミュニティに登録のあるIBD患者、患者家族、パートナーを対象に、新型コロナウイルスが、指定難病で患者数が多いIBD患者の通院・生活にどのような影響を与えているのかを明らかにすることを目的として、2020年5月11日~20日まで実施されました。

結果-約9割の患者が通院等に不安、そのうち約7割が遠隔診療に興味

・88%の患者が、現在または今後の通院に不安を抱えていると回答。
・通院、外出、公共交通機関の利用に不安を抱える患者が多数。
・免疫を抑制する薬の使用に対し不安を抱えている患者は61%。
・30%の患者が既に通院状況に影響があったと回答。
・コロナウイルス感染に不安を感じている患者のうち67%は遠隔診療を希望。
・今後も感染リスクがあること、いつ終束するかわからないことに対し不安を抱えている患者が特に多い

といった結果が得られました。

出典元
株式会社ジーケア プレスリリース
調査結果(フルバージョン)

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