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東大と三重大らグループ、肺動脈性肺高血圧症の疾患関連遺伝子 ATOH8を同定

東京大学と三重大学の研究グループは、京都大学、ウプサラ大学(スウェーデン)らとの国際共同研究で、骨形成因子(BMP)に関連する遺伝子の候補を探すために網羅的解析を行いました。その結果、これまで詳細な機能が知られていなかった転写因子ATOH8と呼ばれるたんぱく質が発見されました。
肺動脈血管内皮細胞にあるBMPからATOH8までの情報伝達経路は、低酸素状態にさらされたときに働くHIF-2αというたんぱく質の量を減らします。これによって低酸素状態に対して保護的役割を果たし、肺高血圧症の発症・進展に関わっていることを、ゼブラフィッシュ、マウス、ヒト培養細胞を用いた解析で明らかにしました。

発表のポイント
●肺動脈性肺高血圧症(PAH)では、骨形成因子(BMP)の働きに異常があることが知られていたが、その発症メカニズムについては未だ不明な点が多い。
●BMPシグナルの標的遺伝子の中で、転写因子ATOH8の機能を失ったマウスは肺高血圧症の症状を呈すること、培養細胞でATOH8が低酸素に対する細胞応答を調節することを明らかにした。
●以上の結果より、肺動脈血管内皮細胞のBMP/ATOH8経路は、低酸素に対して保護的役割を果たし、肺高血圧症の発症・進展に関わっていることが示唆された。

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