聖マリアンナ医科大学病院、難病の患者向けにオンライン診療を開始
聖マリアンナ医科大学病院が指定難病であるHTLV-1関連脊髄症(HAM)の患者向けにオンライン診療を開始しました。
HAMは、HTLV−1というウイルスによって脊髄の炎症が引き起こされ、進行性の両足や排便排尿障害を起こすことが言われています。患者は九州や沖縄に多いことが知られ、2010年の調査で全国に3000人いると言われています。
近年行った調査ではHAM患者のうち37.4%は往復4時間程度以上かけて通院し、16.4%が1回の交通費として8,000円以上を負担しているという結果が出ました。また、半数近くが「一人で外出はできるが困難を伴う」ということで、通院には様々な困難がありました。そうしたことから、今回オンライン診療を導入することで、患者の肉体的・金銭的負担やケアをする家族の負担を減らしていけることが期待されています。オンライン診療VS対面診療という構図ではなく、このように適材適所で使われていくといいですね。