中日の育成・大蔵が本格復帰へ 難病から回復
中日の育成選手である大蔵選手が、指定難病の胸椎黄色靱帯骨化症の手術を受け、練習前のシート打撃に復帰しました。
黄色靭帯骨化症は、脊髄の後ろにある靭帯(黄色靭帯)が骨へと変化することで、神経である脊髄を圧迫してしまうことで、足の麻痺を起こすことのある疾患です。原因はわかっておらず、治療法としては神経を圧迫している骨の部分を切除することがあげられます。進行性であることも多く、経過を見ていくことが必要とされています。
黄色靭帯骨化症になった野球関係者は、昨年引退した大隣投手や故星野仙一さん、越智大祐さん、酒井勉さん、宮本大輔さん、徳山武陽さんのほか、先日発症を公表したロッテの南投手で、皆投手をしています。
大隣選手が昨年初めてこの病気を乗り越えて一軍のマウンドへ復帰した最初の選手でした。その後新たに同じ病気になる投手がでてきていますが、大隣選手の背中を追って、怪我を乗り越えて活躍してほしいですね。また、野球選手でも投手の発症が多いように見受けられます(厳密には統計的に分析していく必要があります)ので、そういったところも一つのきっかけとして研究が進んでいくといいですね。