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東北大、肺動脈性肺高血圧症の新規治療薬候補を発見

指定難病の「肺動脈性肺高血圧症」に対する新規治療薬候補が東北大学で発見されました。

肺動脈性肺高血圧症は、末梢肺小動脈の血管が肥厚・狭窄し、血管抵抗が上昇する疾患で、通常軽度では単体では目立った症状が存在しません。肺動脈が狭窄することで、高血圧になり、肺動脈の先にある右心室や右心房に過剰な負荷がかかり、(右)心不全を起こすことが言われています。こうした経過をへる中で、体を動かす際の息苦しさやむくみなどの症状が現れてきます。肺動脈性肺高血圧症の病因として、肺動脈の細胞(血管平滑筋細胞)が癌細胞のように増殖してしまう(肥厚する)ことが知られています。

5562種類の薬物を細胞に対して使用して見つかってきたセラストラマイシンは、肺高血圧症モデル動物に対しても投与して顕著な治療効果を確認したということです。実際に有害な事象がなく、有意義な効果を持って薬となって人に届くまでにはまだまだ時間がかかりますが、注目していきたいですね。

元のニュースはこちら。

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