アクテムラ点滴静注、成人スチル病に対する適応拡大-中外製薬
指定難病の「成人スチル病」に対して、すでに市販されているアクテムラという薬が適用追加され、保険適用されるようになりました。
成人スチル病は、通常16歳以上で、39度以上の発熱、慢性的な関節炎、淡いピンク色の皮疹を症状とする自己炎症性疾患です。若干女性で多く発症し、比較的若年層に多いと言われています。原因はわかっていませんが、炎症性サイトカインという物質が大量に作られることで、体内で異常に強い炎症が起きると言われており、今までは成人スチル病に対する承認された治療薬はありませんでした。
今回の承認は、副腎皮質ステロイドなどの既存治療では効果が不十分な場合にアクテムラが使用されることになっています。今までステロイドの効かない難治例に対して保険適応のある薬がなかっただけに、患者さんの負担が少しでも軽減されるといいですね。