弱視乗り越え大学へ センター試験でタブレット端末初認定
〈杉原みずき〉 石井さんは山梨学院小4年の時に、徐々に中心部が見えなくなる弱視の一つ「黄斑ジストロフィー」と診断された。現在、小さい文字は見えにくく、漢字は36ポイント(約1・3センチ四方)以上の大きさでなければ判別できない …
RareS.コメント
指定難病の「黄斑ジストロフィー」により視覚障害がある高校3年生の石井さんが、センター試験でのタブレット使用を許可され、受験しました。
黄斑ジストロフィーは、遺伝的理由により網膜の黄斑部が次第に障害され、両眼の視力低下や視野異常を生じる病気の総称です。原因の遺伝子や障害が起きる視細胞の種類によって、スタルガルト病やX連鎖性若年網膜分離症など、いくつかの疾患に細かく分類されています。疾患のタイプにより進行の速度に違いはありますが、視力低下や中心視野異常(視野の中心部がぼやける)、色覚異常、羞明(まぶしく感じる)などが生じてきます。
大学入試センターによると、タブレット端末は過去にも使用希望があったが、「体制が整った」として、本年度初めて全国で石井さんら複数人が利用した、ということです。これにより、今後の選択肢が増え、道がひらけて行くことは間違いありません。こうしたひとりひとりの行動が蓄積となって、次の世代の活躍を可能にしていくのだと感じさせられます。
引用元:ワムネット