分身ロボットを使って可能になったこと 手足が動かなくても自己表現
視線動かして操作 農林水産省の官僚として働いていた榊さんは2014年、体に違和感を持ち、翌年には全身の筋肉が徐々に動かなくなる筋萎縮性側索硬化症(ALS)と診断された。当時50代半ば。発症から2年余りで声を失い、四肢の自由も奪われた。
RareS.コメント
昨年11月に行われた遠隔操作型の分身ロボット「OriHime」を使って働く喫茶店が期間限定でオープンし、大盛況となりました。
OriHimeは病室で寝たきりであったり、24時間の介助を必要とする方が操作することで、自分を表現し、周りの人と意思疎通するための新たな「体」になりうることが言われています。
さらに、オリィ研究所は「ニンニン」という小型ロボットを開発しています。それによりますと、「目の見えない人がニンニンを肩に乗せて外出し、搭載カメラの映像を手足が不自由な人に送る。映像を受け取った側は、見えた景色や障害物の存在をマイクを通じて声で知らせる。いわば障害者間で目と足を分かち合い、互いの不自由を補完し合う関係が成り立っている。」ということです。 こうした形など、それぞれができることをシェアする「ボディシェア」という可能性に向けた挑戦が進んでいます。