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好酸球性多発血管炎性肉芽腫症の⽇本⼈集団に対する遺伝的要因を解明

筑波大学と順天堂大学は7月10日、難病の「好酸球性多発⾎管炎性⾁芽腫症」患者さんを対象としたゲノム解析で、「胸腺間質性リンパ球新⽣因⼦(TSLP)」遺伝⼦のバリアントが⽇欧の集団に共通の疾患感受性遺伝⼦であることが⽰唆されたと発表しました。

好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(指定難病45)は、白血球の一種である好酸球が異常に増え、様々な臓器の小さな血管にで炎症が起きて障害を引き起こす疾患です。ぜんそくや副鼻腔炎に続いて起こることが多く、その発症には遺伝的な要因が関与していると考えられています。これまで、ヨーロッパ系の集団を対象とした研究で発症に関連する複数の遺伝子の違いが報告されていましたが、東アジア系の集団における遺伝的要因についてはほとんど解明されていませんでした。

今回の研究では、103人の日本人患者さんを対象に、ヨーロッパ系集団で関連が報告された遺伝子について調査を行いました。その結果、アレルギーなどに関わる胸腺間質性リンパ球新⽣因⼦(TSLP)という遺伝子の違いが、日本人とヨーロッパ系の両方の集団において発症と関連する可能性が示されました。また、免疫に関わるHLA-DRB1という遺伝子についても解析が行われました。この遺伝子には複数のタイプがありますが、そのうちの一つである「DRB1*07:01」というタイプは、日本人とヨーロッパ系の両方の集団でMPO-ANCA陽性EGPAとの関連が認められました。一方で、「DRB1*09:01」というタイプは、日本人の集団でのみMPO-ANCA陽性EGPAとの関連が確認されました。

画像はリリースより

以上の研究成果により、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症の発症に関わる遺伝的要因には、日本人集団とヨーロッパ系集団に共通するものと、それぞれの集団に特異的なものが存在することが明らかになりました。今後の治療薬やバイオマーカーの開発においては、このような遺伝的背景の集団差を考慮する必要があることが示されています。

出典
筑波大学 プレスリリース

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