岡山大学病院が「未診断疾患イニシアチブ(IRUD)」の拠点病院に、原因不明の病気解明へ
岡山大学は3月27日、長年原因が分からない希少疾患や難病の解明を目指す「未診断疾患イニシアチブ(IRUD)」の拠点病院として、2026年4月1日付で新たに参加することを発表しました。
希少疾患は、約7,000種類存在するとされ、その多くは遺伝子の異常が関与していると考えられています。子どもの時期に発達の遅れやてんかんなどをきっかけに気づかれることが多い一方で、医学的に解明されていない新しい疾患の場合、診断が非常に困難です。そのため、複数の医療機関を受診しても原因が特定できない「未診断疾患患者」となるケースがあり、適切な診療方針が決まらないことで患者や家族に大きな負担がかかっています。
このような課題に対応するため、日本医療研究開発機構の研究事業として推進されているのが未診断疾患イニシアチブ(IRUD)です。IRUDでは、症状や検査結果に加えて遺伝子を詳しく調べ、その情報を全国の研究チームや専門家が共有して協力し合うことで病気の原因解明を目指しています。
岡山大学病院が拠点病院となることで、中国・四国地域における未診断疾患の診療と研究の体制が強化されます。同病院はこれまでも希少疾患や遺伝性疾患に関する診療や研究に注力しており、多様な専門領域の医師が在籍しています。今後は地域の医療機関と連携し、患者を受け入れて詳細な臨床情報を収集するとともに、全国のネットワークとデータを共有する役割を担います。
IRUD ホームページ:https://irud.umin.jp/

岡山大学病院の前田病院長はプレスリリースにて、「岡山大学病院が拠点病院として参加することで、中国・四国地域の医療機関と連携しながら、未診断疾患の患者さんを全国の研究ネットワークにつなぐ役割を果たしていきたいと考えています」と述べています。
また、武内教授は、「未診断のまま長年悩んでいる患者さんは少なくありません。岡山大学病院も中国・四国地域の医療機関と連携し、未診断疾患研究の発展に貢献していきたいと考えています」と述べています。
