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フェニルケトン尿症(PKU)治療薬候補化合物repinatrabit、青年期患者さんに対する有効性データを発表

大塚製薬株式会社と米国子会社のOtsuka Pharmaceutical Development&Commercialization,Inc.(OPDC)は3月12日、2026年米国臨床遺伝学会議(ACMG:American College of Medical Genetics and Genomics meeting)年次総会において、フェニルケトン尿症(PKU)の治療薬候補化合物である「repinatrabit(開発コード:JNT-517)」に関する新たな長期非盲検延長試験(OLE:Open‑Label Extension)データを発表しました。

フェニルケトン尿症(指定難病240、PKU)は、アミノ酸代謝に関与する遺伝子の変異によりフェニルアラニンが体内に蓄積し、脳の発達や機能に悪影響を及ぼす遺伝性疾患です。血中フェニルアラニン濃度の適切な管理は極めて重要ですが、青年期には食事管理が小児期よりも困難になるという課題があります。

今回の発表では、12歳から17歳の青年期患者さんにおいて、repinatrabit75mgを1日2回投与した結果、OLE開始から1ヵ月目で持続的な血中フェニルアラニンの低下が示され、ベースラインから平均67%の濃度減少が確認されました。また、新たな有害事象や重篤な有害事象も報告されておらず、良好な忍容性を示しています。

大塚製薬は現在、フェニルケトン尿症(PKU)成人患者さんを対象とする日本を含むグローバルフェーズ3試験を実施しています。同試験は、repinatrabitの2つの経口投与群(75mgまたは150mgを1日2回)とプラセボを比較し、有効性および安全性を評価する無作為化二重盲検プラセボ対照試験です。安全性および有効性の追跡調査が合計52週間実施されます。実臨床を反映した評価を目指して幅広い患者さんを登録しており、試験全体は2028年に完了する見込みです。

OPDCの上級副社長兼医学責任者John Kraus氏はプレスリリースにて、「これらのデータは、PKUの理解と治療の進展に向けた当社の取り組みにおける重要なマイルストーンです。血中フェニルアラニン(Phe)濃度の適切な管理を維持することは、青年期患者さんにとって依然として大きな課題であり、高濃度のPheは実行機能障害をはじめとするさまざまな認知機能障害を引き起こす可能性があります。repinatrabitはPhe濃度を低下させることで、PKU患者さんにおける治療選択肢を拡大する可能性を有しています」と述べています。

出典
大塚製薬株式会社 プレスリリース

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