1. HOME
  2. 難病・希少疾患ニュース
  3. 免疫グロブリン製剤 ピリヴィジェン® 剤形追加を発表

免疫グロブリン製剤 ピリヴィジェン® 剤形追加を発表

CSLベーリング株式会社は2020年4月3日、10%液状静注用人免疫グロブリン製剤「ピリヴィジェン®」 について、慢性炎症性脱髄性多発根神経炎(CIDP 指定難病14)の適応として従来の用量に加え5g/25mLの剤形が承認されたことを発表しました。

免疫機能が自分自身の神経細胞を攻撃する病気

慢性炎症性脱髄性多発神経炎は進行性または再発性の疾患で、足や手の筋肉が動かしづらくなることで転びやすくなったり、物がつかみづらくなったりします。神経細胞をカバーしている細胞(ミエリン)が壊れることで、神経がむき出しになってしまいます。ミエリンが壊される原因として、自分自身の免疫細胞がミエリンを攻撃していると考えられています。なぜ攻撃してしまうのかはまだ明らかになっていません。国内の患者数は約4,500人程度と推定されています。似た疾患として、ギラン・バレー症候群があります。

10%液状静注用人免疫グロブリン製剤

ピリヴィジェン®はCIDPの他に無ガンマグロブリン血症、または低ガンマグロブリン血症などに使用されています。特に海外では10年以上にわたって使われてきました。SIDPの筋力低下の改善、および運動機能低価の進行抑制(筋力低下の改善が認められた場合)を効果、効能としています。

CSLベーリング株式会社 代表取締役社長であるジャン・マルク モランジュは今回の承認にあたり、以下のようにコメントしています。

ピリヴィジェン® の追加の剤形が承認されたことにより、患者さんに新たな治療選択肢を提供できることをうれしく思います。CSLベーリングは今後も、Ig領域でのグローバルにおける長年の経験を活かし、日本の患者さんやご家族の生活の質の向上に寄与することを目指してまいります


出典元
CLSBehring ニュースルーム

関連記事