失った声をソフトで再現 がん、ALS患者が活用
病気や手術で失った声を、音声合成ソフトで再現する取り組みが広がっている。事前に録音した本人の声をつなぎ合わせる仕組みで、喉頭がんやALS(筋萎縮性側索硬化症)の患者らが活用。話し方を本人に似せるソフトもある。親しみのある声がよみがえり …
RareS.コメント
咽頭がんやALSなどにより自分の声を失ってしまう患者向けに、事前に自分の声を録音しておき、音声合成ソフトを使用することで声を再現する試みが広がっています。
「ヒューマンテクノシステム東京」による「ボイスター」というソフトは、病状が悪化したり、喉頭摘出などの手術を受けたりする前に400~1000の文章を録音しておくことで、パソコンに入力した文章を本人の話し方に最も近い音声を選んで再生してくれるということです。このソフトは口コミで広がってきており、現在では録音する声のデータ量などに応じて約36万~95万円ということですが、もっとリーズナブルになるように改善していくということです。
こうした音声合成ソフトには、「マイボイス」などインターネットで公開されている無料ソフトもあり、機械学習などの技術が日々進歩していることを考えると、近い将来もっと手軽に、もっと精度良く、低コストで行えるようになり、普及していくかもしれませんね。