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急性発症自己免疫性肝炎で新たな自己抗体を発見

岡山大学は10月1日、自己免疫性肝炎のうち、急速に症状が悪化する「急性発症自己免疫性肝炎」の患者さんの血液中に、免疫チェックポイント分子「PD-1」に対する自己抗体が高率に存在することを発見したと発表しました。

自己免疫性肝炎の中で急性発症型は、急激に状態が悪化するため早期の発見と治療が必要とされています。しかし、慢性型の診断で一般的に参考にされている抗核抗体や免疫グロブリンG(IgG)といった免疫異常を示すデータ異常を認めないことがあり、診断がつかずに治療が遅れてしまう点が大きな課題となっていました。

今回、研究グループは、厚生労働省難治性肝胆膵疾患研究班の関連施設との共同研究を実施しました。その結果、急性発症自己免疫性肝炎の患者さんでは血中の抗PD-1自己抗体が高値を示し、特に診断が困難とされる抗核抗体低値(80倍未満)の患者群において、82.4%という高い確率で陽性となることが明らかになりました。PD-1は本来、免疫の過剰な働きを抑える分子ですが、自己抗体がこの分子の働きを抑えることで免疫が異常に活性化し、肝炎を引き起こすと考えられています。

今回の発見により、抗PD-1抗体の測定が急性発症自己免疫性肝炎の早期診断や早期治療開始に向けた新たな診断マーカーとして活用されることが期待されています。

なお、同研究の成果は、「Hepatology International誌」に9月付で掲載されました。

出典
岡山大学 プレスリリース

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