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ビンゼレックス皮下注320mgオートインジェクターが発売

ユーシービージャパン株式会社は5月29日、本年1月30日に剤形追加承認を取得したヒト化抗ヒトIL-17A/IL-17Fモノクローナル抗体製剤「ビンゼレックス皮下注320mgオートインジェクター」[一般名:ビメキズマブ(遺伝子組換え)](以下、「ビンゼレックス」)について、5月21日に薬価収載され、販売を開始したと発表しました。

ビンゼレックスは、炎症性疾患の発症に関与するサイトカインであるIL-17AとIL-17Fを共に選択的かつ直接的に阻害するヒト化モノクローナルIgG1抗体です。国内では2022年4月に、既存治療で効果不十分な尋常性乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症の治療薬として、皮下注160mgシリンジおよび同オートインジェクターが発売されました。その後、2023年12月には乾癬性関節炎、強直性脊椎炎、X線基準を満たさない体軸性脊椎関節炎へ、2024年9月には化膿性汗腺炎への適応追加承認を取得しています。

ビンゼレックスの用法・用量のうち、尋常性乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症に対しては、通常、成人に1回320mgを初回から16週までは4週間隔で、以降は患者さんの状態に応じて8週間隔もしくは4週間隔で投与することが可能です。また、化膿性汗腺炎に対しては、通常、成人に1回320mgを初回から16週までは2週間隔、以降は4週間隔で皮下投与しますが、投与間隔は患者さんの状態に応じて2週間隔または4週間隔を選択できます。これらの疾患で1回320mgの投与が必要な場合、これまではビンゼレックス皮下注160mgシリンジまたは同オートインジェクターを2本使用する必要がありました。

今回発売された皮下注320mgオートインジェクターは、この320mgの投与を1本で行うことを可能にします。これにより、患者さんならびに医療従事者の治療負担の軽減や利便性の向上に貢献することが期待されるといいます。在宅での自己注射は、2週間隔または4週間隔で投与が必要な患者さんにおいて可能です。

ユーシービージャパンの菊池加奈子代表取締役社長はプレスリリースにて、「免疫性皮膚疾患を持つ人々の生活、人生を変えるソリューションを開発し、提供することは当社の長年のコミットメントです。さらに治療薬の開発に留まらず、常に、“患者さんにとっての価値”は何かを考え、患者さんが治療を続けやすい環境を整えることも私たちの使命の一つです」と述べています。

画像はリリースより

出展
ユーシービージャパン株式会社 プレスリリース

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