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ループス腎炎治療薬ルプキネスが発売

大塚製薬株式会社は11月20日、「ルプキネス カプセル7.9mg(一般名:ボクロスポリン)」について、ループス腎炎を効能・効果として発売したと発表しました。

ループス腎炎は、全身性エリテマトーデス(指定難病49、SLE)によって引き起こされる高度なタンパク尿を伴う糸球体腎炎で、全身性エリテマトーデス(SLE)の最も深刻な合併症のひとつと言われています。国内の全身性エリテマトーデス(SLE)患者数は、約6万人から10万人と推計されており、男女別にみると女性が9割を占め、特に20~40歳の女性に好発することが多いとされています。比較的若年に発症することで、全身性エリテマトーデス(SLE)患者さんにおけるループス腎炎の合併は生命予後の悪化につながる末期腎不全へのリスクを高めていると考えられています。タンパク尿を伴う糸球体腎炎の速やかな寛解達成と、その後の副腎皮質ステロイドの減量が課題となっています。

ルプキネスは、T細胞の増殖・活性化に重要な酵素であるカルシニューリンを阻害することで免疫抑制作用を発揮すると考えられている、ループス腎炎を対象に開発された新規の経口免疫抑制剤です。米国では、オーリニア社が2021年1月に米国食品医薬品局(FDA)より、成人の活動性ループス腎炎の適応で製造販売承認を取得。大塚製薬は、2020年12月に日本と欧州における独占的開発販売権をオーリニア社から取得するライセンス契約を締結。2022年9月に欧州委員会(EC)よりルプキネスの販売承認を獲得し、日本では2024年9月に製造販売承認を取得しました。

出典
大塚製薬株式会社 プレスリリース

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